9月15日(土)、気仙沼市大島で地域の敬老会が開催されました。
今回は「つなぷろ気仙沼」さんの依頼を受け、復興応援団が前日の会場設営や当日の運営等、主催者さんをお手伝いしました。
参加したのは、スタッフの宇野さん、学生の石黒、下澤、大町の4人です。
別名「緑の真珠」とも呼ばれる美しい離島、大島。
団では、昨年の観光資源復活プロジェクト以来の活動となります。
14日早朝、期待を胸に、フェリーにのって気仙沼港を出発します。
島に到着すると、さっそく作業開始!
会場となる大島小学校体育館に、テーブルやイスを並べていきます。
島の公民館の方や、住民のボランティアの皆さんと一緒に準備を進めました。
それにしても、この椅子の数!
「こんなにおじいちゃん、おばあちゃんが来るのかな…」とあっけにとられつつも、手際よく並べていきます。
出し物が披露されるステージも準備しました。
皆さんの頑張りで、前日準備はなんと午前中で終了。
午後からは、島の婦人会の皆さんが準備をされるということで、僕達はまた明日お手伝いすることに。
明日の会がどんなものになるのか…。
ワクワクしながら、午後からは大島観光に繰り出しましました。
まずは、日本で2番目に美しい海岸「小田の浜(こだのはま)」にやって来ました。
「日本快水浴場百選」に選ばれているんですよ。この透明感すばらしい!
昨年の団のプロジェクトでは、この海岸のガレキ撤去をお手伝いしたこともありあました。
津波で砂の中に入った小さなガレキを、島の方や全国から来たボランティアが丁寧に取り除きました。
今年の夏は、震災後初めて海開きされたとのこと。がれきを取り除いた砂浜が、再び沢山の人で賑わいました。
こちらは十八鳴浜(くぐなりはま)。
名前の由来は、砂を踏むとキュッキュ(九九)と音が鳴る→九+九=十八というもの。
珍しい鳴き砂の海岸なんです。
残念ながらこの日は、砂が湿っていて鳴いてはくれませんでした。(かなり粘ってはみたんですが)
次はリベンジを果たしたいところです。
また風景が一変して、荒々しい太平洋の海が望めるのが、龍舞崎(たつまいざき)です。
大島は、同じ海でも場所によって全く違う顔を見せてくれます。
そしてこの絶景が、大島のシンボルである亀山山頂からの眺めです。
360度のパノラマに感動です。
ちょうど夕暮れ時とあって、沈む夕日やそれに照らされた雲・空の色合いがとても幻想的でした。
海を挟んで反対側には気仙沼の港や唐桑半島が見えます。
何時間でも見ていられるような、息を飲む風景でした。
夜は満点の星空の下、男4人で寝そべって語りつくしました(^_^)
本当に大島満喫しまくりです。この島に来たら一瞬でその魅力のファンになってしまいます。
時間がゆったりと流れていて、心が落ち着きます。
島の中では「さっき会ったばかり」という人にすぐ出会うことが度々。
次に会った時にはお互い挨拶をする“お知り合い”に。そんなところもなんだか心温まります。
空気が澄んでいるからか、街の光が無いからか、本当に星が良く見えるんです。
流れ星も5回以上は見ることができましたよ。
―15日(土)
さてさて、大島をすっかり満喫しましたが…、僕らの本来の目的は敬老会のお手伝いをするボランティアです。
どんなイベントになるのか楽しみにしながら、小学校の体育館にやってくると…
すでに参加者の皆さんが勢ぞろいされていました!すごい人数です。
この「敬老会」は毎年開催されていて、島の77歳以上の方々の長寿をお祝いする催しです。
今年は、200人以上の方が参加されていました。皆さん本当にお元気な方ばかり。
大島は長寿の島なのかもしれませんね。
お祝いのあいさつや、子供たちによる作文の発表などの式典が終わると、お弁当と飲み物がふるまわれ、賑やかな会となります。
ステージでは、島民の皆さんによる踊りが披露され、会場を盛り上げました。
こちらは、磯草という地区の虎舞です。子供たちによる太鼓の演奏と共に披露されました。
この獅子や太鼓は、津波でほとんどが流されてしまったそうですが、全国からの支援で道具がそろい、再び披露することができるようになりました。太鼓をたたく音は、心臓に直接伝わるような力強さがありました。
参加された、お年寄りの皆さんも出し物を楽しみ、会話を楽しみ、会場は笑顔にあふれていました。
敬老会終了後、会場の撤収作業をお手伝い。
地域の方から「助かりました。また来てくださいね」とお声がけいただき、本当に嬉しかったです。
大島には、ここにしかない景色や時間の流れ、人の温かさがあるように思います。
そんな魅力に出会いに、また訪れたくなってしまう素敵な場所です。
「きっとまた来る」そんな思いで、帰りのフェリーから島の姿を眺めました。
(任務完了!今回敬老会をお手伝いした団スタッフ4人。亀山山頂で、沈みゆく夕日をバックにキメてます。)
(下澤大祐)