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2014.12.05

【活動報告】「南三陸・ひとめぐりまなびたび」プロジェクト第一弾

はじめまして、復興応援団の学生スタッフ1年の塩原と申します。
11月8,9日に「ひとめぐりまなびたび」のツアーに行って参りました!

「ひとめぐりまなびたび」は、南三陸を「一巡り」してさまざまな担い手を訪れる「人巡り」のツアーです。

記念すべき第一回目の今回は、20名程の方が参加してくださり、陽気なツアーとなりましたよ!
今回訪れたのは3名の担い手。 それぞれの様子を紹介していきます!

担い手訪問① 金比羅丸 高橋直哉さん

まず初めに訪れたのは、漁業ツアーでお馴染みの、金比羅丸の高橋直哉さん(なおさん)です。

なおさんからは、震災後に少なくなった海の生き物たちや、過疎化してしまった漁に対する苦悩をはじめ、さらに南三陸の将来の展望まで語っていただきました。

続いては港に出て、なおさんの育てるわかめについて、知識を深めます。

めかぶとはわかめの根元の部分なんですね、私は初めて知りました。

わかめの「種」をこんな風に縄で引っかけます。これを海へ放つと、立派なわかめに成長するのです。
わかめについて語っているなおさんは、まるで友人の話をしているようにいきいきしています。

なおさんの作業をお手伝いしている様子です!
こちらは、浮きに付着した海の生物(ウツボやムール貝など)を取るみたいですよ。

こいつがまたしぶとい。えいっこらっ!


夕日を背にがんばります!

こちらは、わかめの袋詰めをする作業。


みなさん楽しそうに作業していますね。


作業に夢中になっていると、いつのまにか海がこんなに幻想的に。

担い手訪問② たみこの海パック 阿部民子さん

2日目に突入し、2人目に訪れたのは、「たみこの海パック」を運営する阿部民子さん(たみこさん)。
たみこさんはもともと主婦でしたが、震災後、南三陸のおいしいものを詰め込んだ「海パック」の販売に挑戦しました。


たったひとりでの起業に挑んだたみこさんのお話に、興味津々の一同。
たみこさんは、震災直後の苦労や起業にあたりぶつかった数々の壁について、静かに語ってくださいました。

一人の女性として、自らの手でひとつの事業を起こすという、たみこさんの勇気と覚悟には胸を打たれました。

大変だった思いやつらかった出来事を、涙ぐみながらも話してくださったたみこさん。参加者の方々のあたたかい言葉に背中を押されたようでした。

すっかりたみこさんのファンになってしまった皆様。
たみこさんとの別れがなごり惜しいです。

たみこの海パックに興味を持たれた方はぜひこちらもご覧ください → http://www.tamipack.jp/

担い手訪問③ いりやど 理事  阿部忠義さん

3人目に訪れたのは、いりやど理事の阿部忠義さんです。
阿部館長は、震災後の尽力がとにかくすごい方です!
言葉巧みに私たちをダジャレワールドに引き込んでゆきました・・。


館長が生み出した数々の南三陸グッズ。
置くとパス→ オクトパス
をはじめ、
5を書く定規→ 合格定規
合格線香→ 合格先行
と、館長のアイディアが尽きることはありません。

こちらは、その数々のグッズが販売されているYes工房。


かわいらしいオクトパス君がいっぱいです。
ちなみにこのYes工房は、震災後に廃工房を利用して始めたため、「廃」工房→ 「はい」工房→ Yes工房だそうな。

振り返り/ワークショップ

今回は1日目、2日目とも一日の終わりに、参加者の皆様に訪問した担い手たちを振り返っていただくワークショップを設けました。
それぞれの担い手から学んだこと、彼らが今後どうしたらもっとよくなるのか、私たちに何ができるのか、皆様に熟議し発表していただきました。


環境は違えど、同じ社会で働く方々ならではの見方で、意見が深まる時間となりました。
こうして、第一回「ひとめぐりまなびたび」は空はどんより、でもとても明るい笑顔で締めくくらせていただきました。

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