9月29日、30日の二日間、南三陸町で農業のお手伝いをするプロジェクトを行ってきました!今回は12回目となります。
参加人数は前回よりもさらに多くの人が参加してくれました。ボランティアをやろうという皆様にお集まりいただくのは、うれしい限りです!
最初に訪れたのは志津川。
手を合わせて被災者の方々を悼みます。そばには復興を願う人々の千羽鶴がそえられています。
被災前の写真と比べると、この周辺は建物があまりにも少なくなっており、地震、津波の強さを物語っているようです。
震災の影響は1年半たった今もなお各地に大きく残っています。
同時に、瓦礫を片付けたり、海辺の施設を修理・新設したりと、復興のために力を尽くしている様子がわかります。
この風景を全員で目に焼き付け、1日も早く復興することを願います。
さんさん商店街で楽しく昼食。とてもおいしい海の幸をいただきました。おかわりもたくさんして、午後の作業のためのエネルギーを蓄えます。
腹ごしらえが済んだあとは小野さんのご自宅にお邪魔しました。
まずは皆さんの自己紹介、笑い声を交えながら話しています。
そのあと小野さんのお話。苦労は多くも、それを乗り越える力を持っている方だと感じさせられます。
今回は農作業をお手伝い。自分たちも少しでも力になりたいところです。
いよいよ作業開始、菊畑の片付けを行います。全員がいい汗を流しながら取り組んでいます。
指に絡まりそうになりながら網を丸めていきます。この作業は手が疲れます・・。
菊の出荷後に残された、茎の刈り取りを指導する小野さん。ちょっと難しいですがだんだんコツをつかんでいくとスピーディーに作業が進んでいきます。
すばらしい速さで菊畑の片付けが終了しました。小野さんの予定では、この作業が二日目までかかるものとお考えだったようですが、初日で全部片付いてしまいました。皆さんが精いっぱい取り組んだ結果ですね。
夜は交流会。その日の労をねぎらいながら楽しく騒ぎます。
僕たち学生は、大人の人からいろいろなことを教わりました。人生の先輩方の意見はとてもためになります。
二日目。台風が近づいていたため、雲行きを心配しながら目的地に向かいます。
昨日とは別の菊畑で作業開始、内容は昨日と同じなので皆さん慣れてきた様子。どんどん作業が進んでいきます。疲れていても時折笑顔を見せながら、元気に働きます。
「あと1時間ぐらいで終わるかな」そう言った30分後に作業終了。皆さんの頑張りのおかげでとてもスムーズに終わりました。
いい汗を流し、充実した作業でした。こうした活動を通して、復興へ向かう町や人の手助けに少しでもなれたのかなと思うと、とてもいい気分です。
最後に記念撮影を行いました。みんなの表情が、笑顔に満ちています。
作業後、伊里前商店街に寄ると、一番人気のたこわさは、すぐになくなってしまいました。
さらに、ベイサイドアリーナで行われていた福興市にも立ち寄り、帰途につきました。
台風の接近が不安でしたが、雨が降ることもなく無事終わりました。
復興の一助となるべく、農作業を通して南三陸にかかわり、お互いのつながりもとても深まった、充実した二日間でした。
参加してくれた皆さん、本当にありがとうございました!!
これからもみんなで手を取り合って復興への力添えをしていきたいですね。
(田澤広生)