HOME  >  スタッフブログ一覧  >  【活動報告】南三陸町・泊浜 第2回 漁業&ブルーツーリズム開発応援プロジェクト

2012.10.19

【活動報告】南三陸町・泊浜 第2回 漁業&ブルーツーリズム開発応援プロジェクト

こんにちは!南三陸ボランティア派遣プロジェクト担当の平井です。

8月にスタートした「漁業&ブルーツーリズム開発応援プロジェクト」の第2回を、10/13-14に開催しました!その様子を報告いたします。

今回は東京、千葉、栃木から、6名の方にご参加いただきました。午前中は志津川地区をご案内します。

参加者の半分はリピーターの方々ですが、それぞれに前回来たときと比べ、少しずつ町の様子が変化していることを感じられたようでした。そして初めて南三陸を訪れる方々は、震災から1年7ヶ月が経った町の現状に向き合います。多くのボランティアや企業、行政の力が入り、ここまで来ましたが、1つ1つの建物の解体から産業の再生まで、復興への道程はまだまだこれからも続きます。

泊浜(とまりはま)に到着すると、まずはお世話になる漁師・なおさんの事業についてラーニングをします。

今年の春に採れたワカメは質が良かったこと、泊浜という地の利などのお話に、ヤマウチ鮮魚店さん(南三陸の有名な魚屋さんです!)のお刺身と塩辛をつまみながら…今回はリラックスモードでQ&Aのやりとりです。

夕方の海は満潮。震災で大きく地盤沈下した漁港はそのままでは使えず、かさ上げの工事が進められています。そこを伝っていき、いざ金比羅丸へ乗船!

写真に見られるとおり、暖かな日差しに恵まれた2日間でしたが、強風と前日からの「底荒れ」(海底のこと)のため、メインイベント「手ぶらでフィッシング」は果たして、どんな結果になるのか?? 素人に釣れるのか?! ドキドキです。

いま、なおさんの養殖業は、来年収穫するためのカキの管理をしているところです。なおさんの屋号「風穴」と書かれたウキが浮く漁場で、育成中のカキを見せてもらいます。

まだ小さいですが、あと1年、海の恵みを蓄えて、皆様の食卓へあがるようなものになります。

そのまま、カキの漁場でフィッシングをしました!

ザ・釣りガール達☆

重りもギャル向けにキラキラしています(笑)

…というのはウソで、「底荒れ」で海底が濁っている中、魚を引き付けるヒカリモノとして機能するのだそうです!

少しずつ陽が傾いていく中、底荒れにも負けず粘って粘って…

ついにかかりました!!

なおさんが網を持って躍り出ます!!

大きなアナゴが釣れました!!

今回の釣果はすべてアナゴ。いずれもリリースしなくてよい大きさだったので、みんなでお持ち帰りでーす☆(in白い箱) 翌日の朝食で、いただきました♪

2日目は、作業場にて養殖業のお手伝い。ホタテ養殖に使うロープの準備と片付けです。

第1回でも行った、ロープへのピン刺し。ピン1本の両側に、1コずつホタテが吊るされるのです。

反対に、夏の出荷シーズンを終え、使い終わったロープからは、ピンを外していきます。

小さなピンですが、外れないように「かえし」が付いているので、1つ1つハサミで切って取り除きます。こうした作業に、私たち素人でもお手伝いのできる余地があります。

ロープをまとめる結び方などには、漁師ならではのものがあります。漁業に触れることで、そうしたものを知る機会ともなります。

作業の後はお待ちかね、ホタテBBQをしてくれました!夏が旬のホタテ、なおさんが隠して取っておいてくれたものです(笑) とっても甘いホタテをいただきました!

ごはんの後には「手ぶらでフィッシング」事業開発につながる、今回のプロジェクトのふりかえり。

漁師と、海のことなーんにも知らない初心者の、感覚のすり合わせの時間です。

女子目線の意見がたくさーん出ました。釣りの世界に女性を呼び込むには、色々な準備がいりそうです!でも、なおさんだからこそ、南三陸のこの泊浜だからこそ、実現したい取り組みです。

泊浜を後にし、田束山とさんさん商店街を観光して、プロジェクトを終了しました。

一泊二日のプロジェクト開催を通して、南三陸の魅力を発信し続けていきますので、皆様ぜひ足をお運びください♪♪お待ちしています!

(平井琴音)

ブログ一覧へ