HOME  >  スタッフブログ一覧  >  【活動報告】高校生スタディツアーin南三陸

2014.08.20

【活動報告】高校生スタディツアーin南三陸

本格的な夏の訪れをひしひしと感じられる季節になりました、皆様いかがお過ごしでしょうか。 。復興応援団学生スタッフの平野です。
去る7月30、31の両日、私は愛知県の高校生フェスティバルの生徒たちと南三陸町を訪れてきました。

<1日目>
戸倉中学校や防災庁舎を初めとする南三陸の被災跡を見学する高校生たち。
「想像していたより悲惨だった」「思っていたより復興が進んでいた」など、各々が自分の考えと現実とのギャップを埋めていました。

私たちの団もふだんお世話になっている南三陸の宿泊研修施設、いりやどで館長さんから熱心にお話を聞いているようす。

入谷のYes工房での風景。工房見学を終えた後は皆で買い物を楽しみます。

高校生語り部「まずもって~かだっからきいてけさいん~」に所属する南三陸の高校生、美南さんの話を聞いているところです。
40分近くの語り部が終わった後は積極的に質問が飛び交い、また同世代の活躍に大きく興味を示していました。


漁師の直さんに翌日使う道具や船を見せていただき、震災直後の漁業などについてもお話を伺います。

種々の体験を終えた後は歌津にある多目的施設、「平成の森」に移動し、その日の振り返りに加えて「自分が復興のために何ができるか」というテーマで各班の考えをまとめて発表しました。
まだこの時点では「今日お話を聞いた人たちは被災したのに前を向いて歩き始めていてすごい、自分にはできないと思う」という後ろ向きの意見が目立ったのが印象的です。また、先も書いた通りTVや新聞の情報をもとに自分なりの「被災地観」を持っていた生徒が多かったようですが、それと現実との差異について言及する姿も目立ちました。

<2日目>
今日は待ちに待った漁業体験です!
船に乗ってのホタテ漁はもちろん、漁業用具の手入れまでを含めての作業ですから真面目な働きぶりが問われます(笑)

船でのようす。大きく揺れてもアトラクションばりに楽しんでいます。海にロープで吊るされたホタテを引き上げ、ひとりずつ恐る恐る取って船へと上げていました。

ご存じかもしれませんが、収穫したてのホタテには漁師の皆さんが“雑草”と呼ぶ大小さまざまの海の生物がくっついているのです。

作業と、その合間に採ったホタテを食べる皆さん。おいしそうです。

高校生たちが2日間の活動を通してブラッシュアップした意見・提案を発表します。前夜の発表に比べてはるかに積極的、そして自分の力に対して肯定的な提案が活発になされており、とても頼もしく感じました。高校生、やれば何でもできるはず!

帰りのバスでも意見交換・発表は熱気を持って続き、全員が何らかの意思表示・具体的な目標設定を行って仙台駅に到着。
日本の将来を担う少年・少女たちを目の当たりにして自分もうかうかしていられないな、とたいへん大きな刺激になりました。2日間ほんとうにありがとうございました。

ブログ一覧へ