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2015.02.18

【活動報告】「震災から4年の“リアル”を体感」(南三陸・ひとめぐりまなびたび#2)

1月24ー25日にかけて、第二回目の開催となる「南三陸・ひとめぐりまなびたび」が開催されました。
本プロジェクトは昨年の11月から始動。
南三陸を「一巡り」してさまざまな担い手を訪れる「人巡り」のプロジェクトです。

今回ははじめて南三陸を訪れた方から、
過去の復興応援団のプロジェクトに参加いただいたリピーターの方まで
幅広い層のお客様5名と南三陸を一巡りしてきました。

「3.11から4年近く」
変わりゆく町並みに驚く参加者も。

弊社のプロジェクトでは定番となっている南三陸町に残る震災の爪痕の視察。

今回巡ったのは、戸倉中学校、防災対策庁舎、志津川駅、最後に志津川中学校から町全体のようすを眺めました。

震災から4年近くという年月が経ってなお、変わらないこと。

一方で、大規模な高台移転や盛り土工事など目に見えて変化していくこと。

それぞれの参加者が、その時の流れに想いを馳せているようでした。

参加者の声

「震災前の写真を見せていただいたので
『人が生きて、生活をしていた場』
ということを想像しやすくなりました。」

「以前訪れたときと同じ場所でも、変化がわかるので
同じ場所をめぐることで現状の進行状況が理解できた。」

「涙をこらえるのに必死・・・」
地域の担い手のリアルなことばに、思わず息をのむ。

「南三陸・ひとめぐりまなびたび」のよさは
その名の通り、南三陸で奮闘する「人」を巡って
それぞれの人と深く関われることにあります。

今回、訪れたのは3カ所4名の担い手。

~グリーンツーリズムとゆるキャラオクトパス君で雇用を生み出す入谷の挑戦を学ぶ~
・いりやど 佐藤孝範さん
・YES工房 大森丈広さん

~町内で最も早く再建した民宿の歩みを学ぶ~
・下道荘 菅原長弥さん

~ご当地グルメキラキラ丼の誕生秘話を仕掛人から学ぶ~
・志のや 高橋修さん

若手のIターン者から、震災を機にUターンしてきた人、

震災前から地域活性のリーダー的存在だった方など

多彩な顔ぶれの担い手の話は

4年経とうとする今も色あせることなく

参加者の胸に深く響いていたようでした。

キラキラ丼や、オクトパス君など、南三陸名物の秘話も盛りだくさん!

楽しみながら、深く学べるのが本プロジェクトの特徴でもあります。

それぞれの学びのあとは参加者で振り返りのワークショップを実施。

具体的に今後どのように関われるか、などを考えていただきました。

参加者の声

「ちょっと、胸がつまるほどの、リアリティでした。
改めてことをなす大変さを実感。

「ホントにさらっと大変そうなことを語る感じ、
こどものように楽しそうにアイデアを披露する姿。カッコイイです。

南三陸の新たな魅力を開発!?
地元の間伐材を活かした木工品づくりのモニターボランティア

港町のイメージの強い南三陸。

しかし町の面積の8割は森林が占めています。

今回訪れた「いりやど」「YES工房」があるのは、

町の内陸部、豊かな里山資源に囲まれた場所です。

そして今回は、そんな土地で、今後商品化を目指す、

地元の間伐材を使った木工品づくりのワークショップを

プロジェクトのお客さんに体験をしてもらいました。

お客さんとしては、体験することで南三陸の隠れた魅力の発見につながり、

さらに、地元の担い手にとっては、ヨソモノの視点で体験をしてもらうことで、

商品開発や利用促進のための客観的な意見を得られるなど、

お互いにとってメリットのあるボランティアプログラムとなりました。

改めて、4年という月日の流れを実感。
次回開催は3月21日(土)-22日(日)

今回のプロジェクトを通じ、

改めて、4年という月日の移り変わりを実感することになりました。

復興文脈での消費の減少、ボランティアで訪れる方の減少など、

多くの課題が突きつけられている現状です。

しかし、奮闘する担い手の話を改めて聞いていると、

彼らなら、またあの震災直後の混乱を乗り越えたように

今もまた乗り越えられるのではないか、

もちろん、それが簡単ではないことは百も承知なのですが

そんなパワーを感じています。

復興応援団としては、これからもそんな担い手の皆様と密な関係を続けながら

それぞれの想いの実現に向けてサポートをしていきます。

首都圏など他地域のみなさまと

南三陸のすてきな「場所」「人」をつなげる

「南三陸・ひとめぐりまなびたび」の次回開催は

来月、3月21日(土)ー22日(日)。

また魅力的なコンテンツを用意してお待ちしておりますので

ぜひご参加を検討くださいませ。

豊かな里山資源に囲まれた入谷地区にて

南三陸を代表する名店・志のやにて

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