こんにちは、復興応援団・学生スタッフの塩原・加藤・佐々木です。
2月7日(土)・8日(日)の2日間、私たちは新潟県に行って参りました。2004年の新潟県中越地震から10年たった復興の様子を見学し、私たちの活動につなげるのが目的です。
一日目は「長岡震災アーカイブセンター きおくみらい」と「やまこし復興交流館 おらたる」を訪問しました。
「きおくみらい」では震災直後の様子やその後の復興の様子などを、iPadと床に描かれた地図を組み合わせて学べます。
iPadを地図の上にかざすと、画面に写真や情報がポップアップされるという仕組みです。
他にも、スタッフの方の説明やシアターでの映像、展示物など様々な形で震災や復興の様子を学ぶことができます。
次に旧・山古志村(現・長岡市)の「おらたる」へ。
「きおくみらい」から、車で山古志へ向かいます。新潟の中でも雪深い土地です。
「おらたる」とは、現地の方言で「おらのあたり」という意味。ここでは山古志のひとびとの復興を学ぶことができます。
山古志地方は百万年前海底が隆起してできたため地滑りが起きやすく、震災でも村内の多くの道路がふさがれ全村避難となりました。避難の際にはヘリコプターで住民を運んだそうです。
参考リンク
私たちが宿泊したのは、十日町市にある「雪ふる里村」の貸古民家「百年の館」です。
「雪ふる里村」は雪国の自然や文化を伝え、人々に体験してもらうために設立されました。
「百年の館」は、なんと古民家一軒を貸し切りで利用できるお宿なのです!
ここでは、食事を作ったり布団を敷いたり、お風呂を沸かしたりするのもすべて自分たち。風情ある空間で作業をするのは新鮮で気持ちがいいです。
夕食作りの様子です。
ご飯は薪ストーブで火加減を調節しながら炊きます。
視覚、嗅覚、聴覚を研ぎ澄ませるのがポイントなのだそう!
おこげにするのもいいですね。
こうしてできた豪華な夕ご飯を、「雪ふる里村」の皆さんといただきまーす!
「雪ふる里村」の皆さんは、独特の訛りで話すので、それがいっそう十日町への愛を感じさせます。
そして「百年の館」では、寒さと雪を思いきり楽しむことができます!
子供は 風の子 元気な子
というわけで私たち学生スタッフは裏の土手でそり遊びをしました。
「かんじき」という、藁などでできた忍者のような雪靴を履けば、雪の上も沈むことなく歩けます。
※そりとかんじきは「雪ふる里村」で借りられます。
土手の上まで登るのは大変ですが、上からの景色はため息をつくほどの絶景です。
実はここ、雪がなければ土手ではなく駐車場なのだそうです。
季節が変わればまた違う空気を感じられそうですね。
参考リンク
2日目は十日町市・松代の「カフェ&ドミトリー 山ノ家」を訪問しました。
松代町では、ドイツ人建築家のカール・ベンクスさんが古民家をヨーロッパ風に再生させる、という事業を進めています。
「山ノ家」ではその事業を始めたきっかけ、その事業に対する松代の人たちの思いなどのお話を伺いました。
当初は、この事業に対して否定的な意見を持つ方もいたそうですが、今では多くの方が理解を示してくれているそうです。
たとえ考えが違っても、どの方も松代について真剣に考えていたのだ、とお話を聴いて強く感じました。
お話を聞いた後、松代の町並みを実際に見て回りました。
古民家の骨組が生かされ、色鮮やかな外装になっています。
景観を損なうことなく、日本の民家と並んでいる景色はとても綺麗でした。
参考リンク