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2015.05.01

【活動報告】南三陸・ひとめぐりまなびたび#3を開催しました(3/21-22・南三陸)

こんにちは!
学生スタッフの森です。

3月21-22日に3回目の開催となる
「ひとめぐりまなびたび」に参加してきました。
南三陸を「一巡り」しながら、復興に携わるさまざまな担い手を訪れる
「人巡り」のプロジェクトです。

1日目、最初に震災の被害について学ぶため、被災の跡が残る場所をいくつか見学しました。

約20mの高台にありながら津波の被害にあった戸倉中学校です。
また、町の様子を見ると、盛り土工事などが進められ、少しずつ変化しています。

震災当時を物語る被災跡を目の当たりにし、被害の大きさを痛感しました。

マスコミを通して感じるのと
現地で自分の目で、耳で、鼻で感じるのとは全く異なることを
改めて思い知らされました。

1日目午後から、いよいよ復興の担い手として活躍する皆さんを訪ねました。

金比羅丸 高橋 直哉さんと、髙芳丸 高橋 芳喜さん、

マルアラ及川商店 及川 吉則さん、

志のや 高橋 修さん

にお話を伺いました。

ラーニング後のふりかえりの様子。

 

一人一人、異なる視点から
感じたことや意見を述べ、共有します。

現実に立ち向かう覚悟を決めて、着々と前進する四人の皆さん。

絶望から立ち上がっていくまでに起こった心の変化や
周りの被災者の反応、挑戦、町の変化など
深く語っていただきました。

うまくいくことばかりでなくとも、弱さやあせりを見せず、
前を向く心の強さを感じました。

ピンチをチャンスに変えようとする、担い手の方々の力強い生き方が本当に格好よかったです。
復興のことだけでなく、生きる力も学びました。

さて、漁師の直哉さん、芳喜さんのところでは、
漁業体験とワカメ作業のボランティアを体験させていただきました。

天気に恵まれ、船に乗って漁場見学もすることができました。

種から成長し、海を泳ぐわかめをたくさん見ました。
わかめにも種があったなんて…!

わかめは、種をロープに挟み、そのロープを海に渡して養殖するそうです。
冬には種だったわかめが波間にゆらゆらと揺れているのは圧巻です。
知らないことばかりです!

作業では、部位の選別も体験しました。

茎を切らずに、めかぶを切り離すのは難しかったです。
みなさん一生懸命でした。

作業の後は、念願のわかめしゃぶしゃぶ!

わかめが茶色から緑色に変わった瞬間、参加者一同驚きです。

こんなにシャキシャキで
おいしいわかめは生まれて初めてでした!

復興商店街の一つ、『南三陸さんさん商店街』にも行きました。

商店街の名前の由来は

「サンサンと輝く太陽のように笑顔とパワーに満ちた
南サン(三)陸の商店街にしたい」

という思いからだそうです。

その思いの通り楽しそうな雰囲気!

商店街では、南三陸の名物”A級グルメ”とも言われる「キラキラ丼」も食べられます。

「キラキラ丼」は、四季に合わせた三陸産の
海産物にこだわって作られた丼ぶりで、
大震災前は1年間に4万5000食を売り上げたというヒット商品!

夏はウニ丼、冬はイクラ丼などのバリエーションがあります。

私たちは「志のや」さんで「春つげキラキラ丼」をおいしくいただきました。

アワビが丸ごと一つ!!
贅沢ですね~(^O^)

たくさんの方々のメッセージがつまった
オクトパス君、絆まねきねこ、
そしてモアイ像がフードコートに置かれていました。

モアイは、チリ地震津波のご縁でチリから贈られたという歴史があり、南三陸でとても愛されています。
「モアイ」という名には「未来、生きる」との意味があるという説もあるそうです。
まさにこの場にピッタリの存在!!

震災によって、多くの人が住む場所も働く場所も失ってしまいましたが、
町の温かさは変わることなく、安らぎをあたえてくれるところでした。

「被災地だから」ではなく
「良い場所だから訪れる」と、皆さんに思ってほしいです。

被災地に行きにくい、レジャーや観光には抵抗がある、という声も聞こえてきますが、
被災地を元気にする為には、普通に観光として楽しむという方法も選択されるべきなのだと思いまいた。

学ぶだけでなく、お買い物や飲食をすることで
地域産業の応援にもつながります。
行かなければ学べない、見られない、感じられないことがたくさんあります。

そして、被災地の今を知るために、町の人々の声にぜひ耳を傾けて下さい。

今回は東北大学のスタディツアーも同時開催だったので、東北大生もたくさん参加してくれました!
学生と社会人が混ざり合いながら、それぞれの視点から情報共有や意見交換を行ったことで
いっそう学びの深まるプロジェクトとなりました。

仲良く共に活動していただいた参加者のみなさん
2日間ありがとうございました。

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