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2011.10.26

大島の魅力・後半

10月23日(日)

昨日降り続けた雨も、夜のうちにすっかり上がり、その日の作業は何の問題もなく行われました。前日は作業ができなかったので、参加者の皆さんのやる気が満ち溢れていることが伝わってきました。現場は田尻という海の近くにある土地で、壊れずに残った門構えなどから、かつては家が立ち並ぶ場所であったことを推し量ることができます。ですが、それ以上に目を引く、バラバラのコンクリート片やガラスなどかつて家だった物が、津波の恐ろしさを伝えてきます。今回の作業は、それら瓦礫の撤去でした。

 

その日は、総勢40名ほどで作業に取り掛かりました。拾っても、拾ってもまだまだ出てくる瓦礫を根気よく拾い続けます。

大島へボランティアに来る方は、何度も来ている方が多いようです。地元の方とボランティアの皆さんが共に和気あいあいと協力しながら活動している様子を見ると、大島が復興を遂げ、さらに躍進する姿が浮かんできました。

 

午前の作業が終わり、午後の作業再開まで、時間に余裕ができたので「亀山」へと行くことになりました。ここにある展望台からは、淡く緑がかった美しい海と、大島の全貌が見渡せました。お昼になると、すっかり晴れ渡っていて、これ以上ない良い状態で大島を見ることができました。

 

私たちは、3時40分のフェリーに乗らなくてはならなかったので、午後の作業は少し早目に切り上げました。そして、名残惜しさを感じつつ、フェリーに乗り込み出航を待っていると、おばか隊・旅館の方々など地元の皆さんが見送りに来てくれました。最後の最後まで、大島の人達の懐の深さに触れ、感激の思いがこみ上がってきました。大島の皆さんは、私たちが見えなくなるまで、ずっと手や旗を振り続けてくれました。私たちも、それに負けないようにと、対岸に向かって手を振り続けました。

 

こういったボランティアツアーの辛いところは、帰り際になると、どこか胸にぽっかりと穴が開いたような気分になることです。大島を去る時は、そんなレベルを通り越して、「寂しい」という気持ちでした。今度は、ボランティアだとかではなく、小さな子どもがおばあちゃんの家に遊びに行くように、この人たちに会うために大島に来よう、と思いました。

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