こんにちは。
今日は2月11日。震災から11か月が過ぎました。
時間が経つ早さを感じますね。本当にあっという間です。
震災で亡くなられた多くの方のご冥福をお祈りします。
東北の復興、再生のためにはまだまだ多くの時間と人の力が必要です。
地域の人が中心となった復興を支えるため、
私たち1人1人があの日を忘れず、自分にできる形で協力していくことが必要だと思います。
私たち復興応援団も全力で活動していきます。
さて、復興応援団では今日から「農業で被災者雇用応援プロジェクト(南三陸・歌津地区)♯3」を行っています。
今回は、トマトの“定植”をお手伝いさせていただきます。
このプロジェクトは昨年12月から始まり、
今年の夏まで計11回のプロジェクトを通して、
南三陸町の農家、小野花匠園さんのトマトの栽培をお手伝いしていきます。
今回がその3回目というわけです。
トマトの栽培を手伝うことがどう復興につながるの?
と思う方がいるかもしれませんね。
ご説明します!
小野花匠園さんは、南三陸町歌津地区で40年にわたり農業を営んできました。
今回の震災による津波はその南三陸を襲い、
海から1.5キロ離れた小野さんの農園の近くまで押し寄せたそうです。
震災で多くの人が亡くなった今、
生き残った自分達に何ができるのかを考え出た結論は、地元の被災者を雇用することでした。
小野さんは、トマトの栽培事業を再開し、被災者を雇用することで南三陸の復興に貢献する挑戦を始めました。
復興応援団は、このトマト事業をプロジェクト参加者にお手伝いしてもらうことで、
小野花匠園さんのトマトの“ファン”を生み出そうとしています。
プロジェクトに参加した人は、
「自分が一緒に育てたんだ」という思い入れのあるトマトを買います。
また、参加者1人1人が全国に散らばるトマトのPR隊となって、
自分の周りの人にトマトや、小野花匠園さんを紹介することで、
全国にトマトのファンが生まれます。
このファンがトマトを買うことで、小野花匠園さんの事業が拡大すれば、
地元の被災者を雇用することができ、南三陸全体の復興にもつながるはずです。
復興応援団は、このプロジェクトを通して、
小野花匠園さんとトマトのファンという人のつながりをつくり、
中長期的な支援を続けることを目標としています。
先日、南三陸町の佐藤仁町長が、千葉県成田市での講演で
「一番厳しいのは雇用の場を作ること。…リーダーとして元気な人がいるかどうかは、地域にとって重要」と話したそうです。
私たちは、あくまで地域の人が中心となった復興の歩みを尊重し、
地域の雇用を生み出す“キーパーソン”である小野さんを支えることで、
復興を応援していきます。
そのためにも、多くの人にプロジェクトに参加していただきたいです!
今後も継続していく「農業で被災者雇用応援プロジェクト」にぜひご協力ください。
それでは、今日はこの辺で…。
後ほど、今回の第三回目となるプロジェクトについて報告させていただきます。
また、今後は小野さん本人からもお話を聞き、ブログで紹介できればなと思います。
お楽しみに。
小野花匠園公式HP
農業で被災者雇用応援プロジェクト(南三陸・歌津地区)
(下澤大祐)