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2012.02.21

【活動報告】2月17,18,19日 ―リクルート復興支援ツアー②

報告①に続いて下澤がお送りします。

2日目はいよいよビニールハウス内での作業!
今回はトマトの苗をポットから畝に植え換える「定植」の作業をお手伝いしました。
僕は去年の12月以来のトマトとの再会で、その成長に感激してし​まいました。
その時は米粒よりも小さかった種が、立派に成長していました。植物の力はすごいですね。

作業は、ポットの苗を1つ1つ畝に植えていくというもの。
黒いビニールシートに切れ込みを入れ、土を固め過ぎないように優しく植えていきます。
あまり固めすぎると水がしみこみにくくなり、成長しずらいそうです。

それから、苗を絡ませるためのひもを上から垂らしていきます。このひもを苗がくるぐると巻き上がっていくんですね~。

そして、植え終わったすべての苗に水をまきます。
定植後1週間は、毎日水をあげるそうです。
その後は、トマトを甘くするために水を与えず「いじめ」ます。
厳しく育てると、美味しく熟れたトマトになるんですね。
リクルートの参加者からは「人間と同じですね」との声が。(それを聞いて僕は震え上がっていました)
小野さんのお父さんは、「人間じゃあ、絶えられねぇよ~」と笑っていました。

作業は時々、参加者と小野さんや小野さんの家族が会話しながら和気あいあいと進んでいました。

一つのトマトの苗からは、40個ものトマトの実が収穫できるそうです。

畝の上に支柱を立て、半透明のビニールをかぶせていきます。
このビニールの“シェルター”の中には温風が送りこまれる仕組みになっています。

ハウス内はとても広いので、
小野さんも「2日間はかかりますね~」とおっしゃていたんですが​、
リクルートの皆さんの溢れるパワーによって、なんとこの日だけでほ​とんどの作業が終了してしまいました!
リクルート恐るべし!といった感じです。

写真が終了後のハウス内の様子です。
ビニールシートの下にはトマトの苗が植わっています。
最後には、ビニールシートの中に温風が送りこまれて作業終了。
拍手と歓声が沸き起こりました。
かわいいトマトの苗たちも、ぬくぬく快適に成長していくはずです​。

仕事が無くなってしまったかと思いきや、
3日目には新たな作業がありました。

1つは菊畑での作業。
菊の畑を耕す前に、堆肥を広い畑に撒く作業をお手伝いしました。
小野さんの菊畑はトマトのハウスの何倍もの広さがあり、それがいくつもの場所にあります。
農地の総面積は、甲子園球場(観客席も含めて)と同じくらいになるそうです。
小野花匠園では地元の店での菊の直販もしていて、現在はコンビニなど19店で販売をお願いしているそうです。

もう1つは、山に竹を切りに行く作業。
なんだか昔話のおじいさんのようですが、実は重要なミッションです。
1日目にトマトの苗を絡ませるために、ハウスの上部のワイヤーからひもを吊るしましたが、
トマトの実がなると、その重みでワイヤーが下にたるんでしまいます。
それを支えるために、切った竹を使うそうです。

2日目から引き続き、ハウス内のトマトの水やり作業も行いました。
畝にかかっているビニールシートを取り外し、全ての苗に水をあげます。
何となく、トマトの苗がしゃんとしているように感じました。
このまま、すくすくと成長してほしものです。

今回参加したリクルートの皆さんからは、
「トマトが食べたい」「収穫が楽しみ」という声がたくさん聞かれました。
また、「収穫前のお手伝いもしていきたい」という声も。
復興応援団として、この先も皆さんに来ていただけるよう、しっかり活動を続けていきたいと改めて感じました。

今回のツアー中、小野さんはFacebookを始めました。
これはリクルートの皆さんからのアドバイスと熱望によるものです。
小野さんは今後、トマトの成長や小野花匠園の活動をFacebook上で報告していくそうです。

今回のリクルートツアーを小野花匠園で開催した目的の1つに、
リクルートという企業を小野さんとつなげることにより、ビジネスマインドや知恵による貢献をお願いしたいということがありました。
今後、リクルートの皆さんからのアドバイスによって、小野さん自身や花匠園スタッフがレベルアップし、
雇用創出プロジェクトの成功、そして、南三陸全体の復興につながることを目指しています。
ツアーの最後には参加者の方から小野さんに、
「Facebookで毎日トマトの成長報告をしたほうが良いと思います。そうすれば、僕らのような参加者が関心を持ち続けることができるので」
というアドバイスがありました。

小野花匠園さんとリクルートの皆さんの新たなつながりが生まれました。
今までの参加者を含めると、55人の方が「農業で被災者雇用応援プロジェクト」に参加したことになります。
この“つながり”を大切に育て、小野さんの挑戦を支え、南三陸の復興を支える力になっていきたいと思います。

株式会社小野花匠facebookページ
⇒みなさん、ぜひ「いいね!」をお願いします!

(下澤大祐)

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