4月21日(土)、多賀城市内の勤労青年ホーム仮設住宅で住民の方が自主的な交流活動として「お花見会」が開催されました。
宮城県は先日に開花宣言をしたものの、木によっての開花のばらつきが随分あり、多賀城市内の桜は平均で言ってもまだ三部咲きといったところでしょうか。
これからの一週間で一気に咲き揃い、綺麗な春が訪れることでしょう。
そんな春うららな機会を大切にすべく、勤労青年ホーム仮設住宅の住民の方々がお花見をしましょうということになりました!
勤労青年ホーム仮設住宅は規模も小さく、住民の方の7割が一人暮らしの方々です。男性の方も多いようです。
そんな状況ということもあって、特に大きな問題も起きることなくそれぞれバラバラに過ごされてきましたが、住民の方々の中から声が上がりました。
「何もかも無くなってしまったけど、命だけは無くさずに、なんとかここまでたどり着いた。
バラバラになったし、避難所からもバラバラになったけど、どっかで会ったりする。
こういう横のつながり、挨拶、コミュニティづくりが大事になってくるんじゃないかと。
ここを一年で出る人も、3年でも出れない人も、たしかに今ここで生活しているんだから。」
私はこの意見を聞いていて涙が出そうになりました。すごく強いなと思いました。
そんな意見交換が初めて行われたのが18日水曜日。そのなかで「お花見会」という企画も上がり、話は早いほうがいいということですぐさま実行に移されました。すばらしい!
私たち復興応援団にできることはないかと話し合いに参加させていただいておりましたが、住民の方々の自主性に助太刀をするかたちが最善ということで「お花見会」を盛り上げます!
といいましてもまだまだ咲かない桜の花を咲かせることも出来ず、寒さを吹き飛ばすこともできませんので、すこしでも盛り上げようと手持ちの居酒屋グッズで男性陣の心をくすぐります!(ただのにぎやかしであります。。汗)
当日は天気が優れず、夜ということもあって仮設住宅内の集会所を使い、皆さんが気軽に顔を合わせられるようにセッティングされました。
話は徐々に盛り上がり、お酒も進み、最後の最後には昔から気心の知れた仲のように笑顔で過ごされていました。
その場に居合わさせていただいて、あ〜やっぱり男同士、酒の一杯でも飲み交わせば仲間になるんだなと、男の良さを感じました!
もちろん女性の方々も(写真には写っておりませんが)ご参加いただいて楽しく過ごされておりましたし、市役所の地域コミュニティー課の職員の方も顔を出されていて、なんだか素晴らしい関係になっていってるな〜、と感動しっぱなしでした。
このようにお花見という名目で顔をあわせることによって、話がうまれ、気持ちを交換し、次に繋がっていく。というこのかたちが、力強く豊かに生活していく源になるのかもしれない、と住民の方の話を聞いていて共感しました。
「今回をきっかけとして、みんなが徐々に挨拶でも立ち話でも出来るようになっていけば、それぞれの安否確認にもなる。
お花見っていう行事とか予定とか立てれば、話のテーマもできていいじゃない。
そんで酒でも飲んでよ(笑)」住民談
いいっすね!!
(宇野 陽一)