さて、トマトの作業が終わり、一日目の残り時間は菊の作業になります。
が、男性は別の作業をしましょうということになり、男女で別作業となりました。
まずは女性!
女性組は昨年の菊の芽のような部分をカットして保存していたものを土に差し込んで根を生やすという作業です。
菊という植物は元々とても強い植物で、カットしているような茎を土に挿しているだけで根っこが生えてくるというのです!
ボランティアの皆さんとパートの方々で一緒になって作業します。
小野花匠園で雇用されているパートの方々が何人いらっしゃるのかわかりませんが、本当にたくさんの方々が働いておられるようで、この小野花匠園が近隣の雇用創出の基点になっているということと、情報や交流の集まる場所になっているということがわかります。
素晴らしいですホントに。
カットしている茎?をそのまま土に挿す。
これでいいのかな? これ、枯れませんか?
そんな質問をパートの方に してみても、「大丈夫だー。菊は強えーから。」
パートさんたちから作業の指示をうけながらたくさんお話を聞かせていただいて、女性陣、とっても楽しんでおられました。男性陣が作業終わりに到着した時には、もう本当に和気あいあいと笑い声が聞こえる作業場になっていて、なんだか羨ましくなりました。(男は山のなかで寡黙に作業していたものですから(笑))
なによりも思ったことは、「種を蒔いて水をやれば育つのではなく、一つ一つ手作業で育てている」ということ。
しゃがみ込んだまま。足も痛くなります。腰も痛くなります。
こんな作業が日常よくみかける花の後ろにあったのだということを気づけただけで、ほんとうに勉強になった。
そして男性陣は何をしていたかと言うと、山へしば刈りに、ではなく竹を切りにいっていました!
先ほどのトマトの作業、トマトの茎をひもで巻きながら背丈を高くしていってるのですが、そのひもを吊るすために張っているワイヤーがあります。このワイヤーたちにトマトの重さが徐々に加わりたわんでいってしまいます。そのために竹の支柱が必要なのです。
結構な本数が必要なのでみなさん必死になって竹を切りまくる!
こういう力仕事、というか木こり系の仕事って男は嫌いじゃありません。むしろ好きです!
のこぎりと鉈(ナタ)を使って切り出し、枝葉を落とします。その後2mくらいにカットしていきます。
男性の皆さん、自然と役割分担を生んで素晴らしい速度で仕上げていきます。
山から竹を切る人、切られた竹を運ぶ人、置かれた竹の枝を落とす人、棒になった竹を規定のサイズにカットする人。
なんか、男ってこうですよね!いいです!
作業終わり、軽トラに積み込んで山を下ります。いい感じの達成感!清々しいです。
菊の作業も竹の作業も終わり、小野さん宅に帰ってここからはバーベキューの準備です。
小野さん宅にBBQ用のコンロとロッジがあるので、準備は野菜を切ったり火をおこしたりするだけです。
皆さん作業をたくさんされたのでお腹も減っている中準備も早々に出来上がった頃、
まず始まったのが 「ワカメしゃぶしゃぶ」
取れ立てのワカメをお湯にさっと通してポン酢やめんつゆで食べる。
そんなシンプルな料理が驚くほど美味しいのです!
今まで食べていたワカメは何だったのか!? 完全に革命的なのです。
歯ごたえ、ねばり、味。全てが経験したことの無い、本物の海の味です。
これを紹介していただいたのはワカメ養殖業を営む小野さんの友人、高橋さん!
イケメンな上に丁寧にワカメのことを教えていただけ、「いい人」だとすぐにわかる、
まさに「イケワカメン」(すみません)
そしてお母さんからの「ワカメ菜の花和え」も差し入れでいただきました!
これがもう、、美味しすぎて美味しすぎて。。優しさに包まれました。
今宵はスーパームーンとかいった、いつもより大きくて輝いて見える日だったようです。
んー。スーパーむーん?
誰かは「なんかいつもより月との距離が近い!」なんていうすごい方もいらっしゃいましたが、僕はわかりませんでした。。
なにはともあれ、月は綺麗だ 。
ワカメだけではなく、なんと小野さんの友人のりゅうじさんオリジナルの「気仙沼ホルモン焼きそば」も振る舞われました!!
実際にイベント時に屋台を出されるほどの本格派で、この日もガスと大きな鉄板を持ってきていただき、なんだか祭の雰囲気が出てきてまいりました!
この「気仙沼ホルモン焼きそば」。めっちゃくちゃオイシイ!!! なんですかこれ!?
ホルモンが決め手で、麺もモチモチ、少しピリッと唐辛子が利いていて、本当に始めて食べる新しい感覚の焼きそば。
月見ということも踏まえて卵なんかも焼いてくれました(笑)
お腹も満たされお酒もほろ酔いのなか、お風呂に入りにホテルニュー泊崎荘にいったあと、二次会。
楽しいひとときです。
もっとみなさんのお話を聞きたいな〜っておもいました!
最後には小野さんの農業と復興にかける想いを聞けました。
静かに熱く、前を向いてしっかり足を踏み出していらっしゃる姿。
かっこいいです。
そんなひととき。
とっても和やかで楽しく、笑顔にあふれる時間が過ぎていきました。
2日目の作業はpart.3 にてお送りします。
(宇野 陽一)