5月6日、ボランティアツアー2日目!
天気もなんとか持ちこたえてくれ、外で作業することができます。
この日は全て菊の作業。
今までのツアーでは菊の花を種類に分けて束ね、発送先に出すための作業が多かったのですが、今回からは今年の冬に穫れるような菊の植え付けなど、「最初から」の作業がメインになりました。
いい季節です。桜も散り始め、緑が萌える季節。
絶妙な景色の色合い、これは実際に足を運んでみないとわからない色合いなのでしょう。微妙絶妙。
まずは2班に分かれ、片方の班は菊の苗を抜きとる作業です。
昨日行われた「土に菊の苗を挿す」作業、2週間後になるとほんとうに根っこが生えているのです!
背丈も高くなり、新しい葉と根が着実に生えている。菊って強いです、本当に。
今日はこの列を全部抜きます。4人で。。 菊、多すぎません!?
丁寧に作業をしなければ根っこや茎が折れてしまうので慎重に進めなければなりません。
ほら!根っこが生えています。
作業中、はると君がいろんな虫さんを持ってきてくれます。これはだいぶデカすぎますけど!!
この取ってきた菊の苗を今度は実際の畑に植えていく作業をします。
先ほどのハウス内のような間隔とは違い、一本一本大事に植えていきます。だいたい12センチくらいの間隔だったと思います。畑は相当広く、ここ全てを人の手を使って植えるとなるとかなりの労力が必要です。
そんな時にボランティアの力が発揮されます! THE 人海戦術。
今回はボランティアさんの人数が多いので、小野さんが想定していたよりも作業のスピードが早かったそうです。
とは言いましても肉体労働。同じ姿勢が続いて徐々に痺れてきます。
皆さんなりにそれぞれのやりやすいやり方を開発しながら、出来るペースで楽しみながら作業に取り組めました。
植える作業は、①マルチ(ビニール)の上にネットが置かれ、②マルチにスコップで穴をあける。③菊の苗をさし込み、④そばにあった土を寄せて根を埋める。この一連の動きで等間隔に菊を定植していくのです。
菊の作業が終わり、今回のボランティアも無事に終了しました!
その後、開花屋食堂さんという復興のために頑張ってプレハブのお店で営業されているところでお昼ご飯をいただき、皆さんと楽しい食後の会話もそこそこに、南三陸町の魅力観光にいきました。
今回は小野さんのご友人でワカメの養殖をされている、高橋さん!
中央奥の白い服の若い方で、なんとかご自身の仕事場を復旧されて、パートの方やボランティアの方を呼びながら運営していかれています。
その作業場を見学させていただいたのですが、実は作業場見学が今回の主旨ではなく船に乗せていただいてワカメの養殖現場を遊覧してくれる手筈でした。急な雨のために今回は中止となってしまいましたが、次回はぜひ実現できればいいなと思っています!
高橋さんも残念そうで、「申し訳ないです」なんてことも言われちゃって、、いやいや、こちらこそ、そのようなお気遣いをしていただいて恐縮しました。
本当にいい人。南三陸の人、良い人ばかりでなんだか申し訳ないくらいです。
こうしてワカメの芯抜きの作業体験をさせていただいたり味見をさせていただいたり、パートのおばちゃんからはみんなに缶コーヒーまで配っていただくなど、なんてうれしいのでしょうか!
パートさんたちも本当に気さくです。
どんどんワカメを触らせてもらえるしアドバイスくれたりお話を聞かせていただいたり。楽しいひとときを過ごさせてもらえました!
その後、志津川地区の被災状況などを知るために廻り、さんさん商店街という復興に立ち上がった仮設商店街に立ち寄って絆ロールなどのお土産を各々に買われ、仙台に帰着してこの度のツアーを終了しました。
参加者の声には、
「こんなに若い方で農業で面白い動きをしている人と会えて良かった」
「農業ってとても楽しい!」
「トマトや菊の私たちの前に届く背後にはこんなにも人の手があったのかと思うと、本当に驚き」
「いろんな話が聞けたし、パートのおばちゃんたちがすごい!」
「復興応援団の活動が面白くて参加できて良かった」
「また参加したい!」
など、非常に充実したことが伺えるような声もいただけました。
まだまだ主催側の至らないところや未熟な点が目立ってしまいますが、今後もこれまでのように東北と皆様の間をつないで、「支え合う」「助け合える」「本当の幸せ」「本当の素晴らしさ」を共有できるようなお手伝いを復興応援団はしていきたいと思います!!
では参加者の皆さん、ありがとうございましたー!!
(宇野 陽一)