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2012.08.24

【活動報告】南三陸町・泊浜 第1回 漁業&ブルーツーリズム開発応援プロジェクト

こんにちは!南三陸ボランティア派遣プロジェクト担当の平井です。

8/18-19に開催されたプロジェクトの報告をいたします。

今回は、南三陸町の漁師である、なおさんの事業を応援するプロジェクトの第1回でした!

4月より少しずつ、農業プロジェクトにご参加いただいた方々に、なおさんのワカメやホタテを食べていただき…その美味しさと、なおさんという方を知っていただきました。これまで、その出会いをきっかけにご購入くださった皆様、本当にありがとうございます。

ついにこの度、本格的なプロジェクト実施に踏み切ることとなりました。

復興応援団は、地元の方々が、自らの事業を地域のために生かそうとすることを全力で応援します。

今回ご参加いただいたのは、応援団のプロジェクトに初参加の6名を含む8名の方々。

「ブルーツーリズム」は「海」をレジャー対象とすることを指していますが、さて、何を見られるのか。それぞれのイメージを抱きながら、お集まりいただきました。

午前中は志津川地区を回り、海鮮丼の昼食を済ませると、いざ歌津地区の泊浜へ。

初めに、なおさんの事業の概要を学びました。

なかなか馴染みのない養殖業の話に、まずは皆さん「ほー」といった感じです。

次に泊浜漁港を歩きながら、泊浜の海のことや、漁業に使う機械などを紹介していただきました。

今回参加者の皆さんに行っていただいた作業は、ホタテ養殖用ロープへのピン刺し(ロープ1本に90本)、ワカメの袋詰め、土のうづくり。ホタテが育つ過程で、こんなピンを通されて海中に沈んでいることなど、漁師さん以外はほとんど知らないのではないでしょうか。

学びとともに、このピンは皆さんの心を一瞬でつかみました。

 

 夜は志津川の下道荘さんで海鮮づくしのご馳走をいただき、盆踊りに行っていたなおさんのご家族ともご対面。そして朝に備えて早めに就寝しました。

翌朝。5時半に、朝霧の中を沖へ向かって出港します。

海の上では、必要なことを順に淡々とこなしていくなおさん。

カキとホタテの養殖場にて、それぞれ引き揚げて見せてくれました。

 

これらの成長には、2年や3年の時間がかかります。

漁師さんは、貝の成長のスピードや海の状態をしばしばチェックしながら、その間ずっと管理を続けます。

なかなか目にすることのない光景に、皆さん身を乗り出しています。

さながら、「大人の社会科見学」です。

最後は船上で釣りをしました!

素人でも気軽に参加できる釣り船⇒「手ぶらでフィッシング」を事業化することに、なおさんは取り組んでいます。

南三陸ではどんな魚が釣れるのでしょうか…

大物を逃して盛り上がったり、エサだけきれいに食べられてしまったりしながら、

全体では、カレイ、コチ、アイナメが釣れました!

すべて小さかったのでリリースし、収獲はなおさんのホタテだけでしたが。。

朝飯前に充実の時間を過ごした皆さん。

朝食後は、昨日の作業の続きです。真夏日、肌を刺す太陽の下での土のう作り…

なんと、完了しました! by南三陸応援スコップ

お疲れ様でした!!

ホタテBBQでなおさんのおもてなしを受け、皆さんは泊浜での「海体験(=ブルーツーリズム)」事業開発に対して意見を出し、話し合う時間をもちました。

多くの人には馴染みの薄い「漁業」そして「漁師」。

知れば、面白い。多くの子供を、大人を、より巻き込むにはどうすればいいか。

南三陸町で、前を向いて一生懸命、海の幸を育んでいる方がいる。それを、どうやって人に知ってもらうのか。

生産者と消費者の意見交換の場はとても有意義でした。

天候に恵まれた今回は、田束山からも南三陸全体を眺め渡せる絶景!

代表・佐野が「復興応援団史上、最高」と言うほどの、美しい景色でした。

南三陸町の素敵な人、素敵な場所を知っていただく復興応援団のプロジェクトがまた新たに始動したことを、とても嬉しく思います。

どんどん企画していきますので、お楽しみに!

(平井琴音)

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