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2012.11.20

ホタテの耳吊り作業お手伝い

こんにちは。学生スタッフの柳沼星良です。

11月19日、専従スタッフの佐野さん、橋本さんと一緒に、南三陸・袖浜の下道荘さんでホタテの耳吊り作業をお手伝いしてきました。

ホタテは2年間かけて市場に出回るサイズまで成長します。

誕生から1年経ったものを半成貝と呼んでおり、震災後は今の時期に半成貝を北海道から入荷し、袖浜の海でもう1年間育てています。

今日の作業は、送られてきたホタテを袖浜の海に下ろすための「耳吊り作業」というものでした。

朝8時に下道荘主人・菅原さんのご自宅裏にある作業所に集合です。

菅原さんはじめ、下道荘従業員のみなさんとの共同作業で行います。

まずは、菅原さんが機械を使ってホタテの耳と呼ばれる部分に穴をあけていきます。

次に、従業員のみなさんと私たちが、ロープにつけられたピンにホタテを刺していきます。

下の写真のようなピンのつくりによって、ホタテが外れないようになっています。

ホタテは、濃い方の殻を外側にしてつけられます。

この際ポイントなのが、1つのピンに同じくらいの大きさのホタテをつけることです。

理由は、同じような大きさのホタテが育った方が、収穫の時の手間が減るからです。

生育状況が異なると、大きい方だけを先に収穫するという手間が発生してしまうそうです。

時に笑いを交えながら、和やかな雰囲気でした。

が、そんな中でも従業員のみなさんや女将さんの手つきはまさにプロ!

私たちには到底及ばぬスピードで同じ大きさのペアのホタテを見つけ、取り付けていきます。本当にすごいです。

1本のロープにピンが75本ささっているので、150個のホタテがつけられます。

すべてのピンにホタテがついたロープは、青いかごの中に入れられます。

また、耳に穴が開いていないものは青いバケツ、穴が壊れているものは茶色いかごに入れ、ハンディサイズの機械でもう一度穴をあけられます。

この作業はお昼に終わりました。予定時刻より少し早めに終了したので、ホタテがついたロープを海に下ろす作業に同行させていただきました。

こちらが菅原さんの船です。

まず、海に浸しておいたホタテのかごを引き揚げ、船にのせます。

また、ホタテが渇かないように適宜海水をかけます。

甲板がかごでいっぱいに。すごい量のホタテです。実はこれ全部、この日に作業した分のホタテなのです。

さて、出発進行ー!

若旦那、まさに海の男!という感じで、素敵です。

快晴で、風もなく、大変作業のしやすい天候でした。

太陽が海に反射して、とても綺麗です。

景色に見惚れているうちに、菅原さんの漁場につきました!

浮きに名前や屋号は書いてありませんでしたが、場所を覚えてしまっているので他の人の漁場と間違えたりはしないのだそうです。畑と一緒だ、と菅原さんはおっしゃっていました。

菅原さんと若旦那がホタテのロープの下ろし方を教えて下さいます。

両手を糸巻のようにくるくると動かすと、自然にロープが絡まることなく海に下りていきます。

さっそく実践してみます。

この際、ホタテが船に当たって傷ついたり落ちたりしないように気をつけます。

それでも落ちてしまったものは、陸に持ち帰ります。

ホタテのロープは収穫の時には簡単にほどける結び方で、しかし生育中にはほどけないように太いロープにきつく結ばれていきます。

そして、すべてのホタテのロープを太いロープにつけ終わりました!!

私たちにも達成感が生まれ、菅原さんと若旦那にもホッとしたような表情が浮かんでいました。

船から降りた後、菅原さんのお宅でいただいたお昼ご飯の美味しかったこと!

女将さんや若女将の料理の腕、南三陸の海産物の美味しさもさることながら、午前中の作業に

よる気持ちのいい疲れが、一層の調味料になったのだと思います。

落ちてしまったホタテもいただきました。茹でるだけで、天然の塩気がホタテの甘みを引き立て、頬が落ちるほど美味しかったです。

南三陸町はいつ訪れても、人が暖かくて、景色も食べ物も魅力的で、また来たい!と思わせてくれます。そんな南三陸が、私は大好きです!

11月24日―25日のツアーにスタッフとして参加するので、南三陸をもっと好きになって帰ってきたいです!

○News!

菅原さんが、インタビューに答えてくださいました。

復興応援団だより11月号

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(柳沼星良)

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