こんにちは!復興応援団学生スタッフの大町です。
3月9日、10日に行われた南三陸・歌津 農業で被災者雇用応援プロジェクトのレポートです!
今回で17回目のプロジェクトですが、なんと総勢36人が参加した非常に賑やかなプロジェクトとなりました。
さて最初は恒例の防災対策庁舎です。
非常に風が強く、参加者の方々も飛ばされそうになりながら見学を行いました。
見上げる庁舎に壁はなく、津波の勢いを物語っていました。きっと2年前のあの日はこの風よりもずっと強烈な勢いで水が押し寄せたのでしょう。
防災対策庁舎を後にした一行は、街中を見下ろす高台へと移動します。
2年経った今でも建物が少ない町内を一望し、代表の佐野が南三陸町の今を滔々と語りました。
なかなか現地の事情を知らない人間からは想像し難い事実を聞き、非常に興味深いといった様子で、佐野の話に皆さん耳を傾けていました。
さて、お話の後はお昼ごはんです。
今回はほったて小屋でご飯をいただきました。
蟹とすいとんの汁が目を引きますね!お刺身もびっくりするくらい柔らかい!
まったくもって”掘建て小屋”で出てくるようなご飯では無いですが、いい意味で期待を裏切ってくれました。
腹もくちくなったところで、小野さんのビニールハウスへと移動しいよいよメインの作業へと移ります。
前回のツアーで作業した時よりもトマトがすごく大きく育っていてびっくりしました。
これが夏になると背丈まで伸びてくるそうで、そうなるともうビニールハウス全体がジャングルになりそうです
しかし美味しいトマトのジャングルなら探検してみたいですね!
今回行った作業はいわゆる誘引作業と呼ばれるもので、天井から紐を吊ってトマトに固定する作業です。
その準備として天井を這う鉄線に紐をひたすらひっかけ続ける女性陣
引っ掛けるところが・・・・・た、たかくて届かない・・・
紐をひっかけたら結ぶのですが、この結ぶ作業がなかなかむつかしいのです
徐々にメンバー内でも紐結びの達人(?)が出現し始め、あちらこちらで講義が開かれておりました。
はるとくんもお手伝いです。
撮影担当だった自分よりよっぽど作業に貢献していました。
それに小さい子がいるとみんなにこやかになりますね。はるとくんパワー侮れません。
それが終われば次はトマトに紐を結わえる作業です。
上向きの作業で腕が痛くなったみなさんはほっとした表情で、今度は華奢な苗を傷つけないように慎重に慎重に・・・・紐を・・・・
結わえた所、手がすごく緑色になってしまいました。
手からトマトの香りが・・・・
ネイルを付けていた方も鮮やかな森の色に染まってしまいました。
やっぱり作業に手袋は必須ですね
女性にばかりスポットを当ててしまいました。男性陣のパワフルな活躍も見てみましょう。
まずは保温目的で使われていたトンネルの回収作業。
二人一組で見事なコンビネーションを見せ、あっという間に長いビニールを回収してしまいました。
これは作業全般に言えることですが、作業を進めるうちに効率のいいやり方を獲得していくのが非常に楽しかったです。
先に上げた紐結びなど、みなさん徐々にプロの手さばきになっていきました。
こっちでは学生スタッフがひたすら紐生産を行なっております。
彼はその後の飲み会で「ヒモ」というアダ名を頂戴しました。
これから団で流行らせます。
男性陣の活躍と天候にめぐまれたこともあり、次の日には小野さんの別のビニールハウスのビニール張替えをお手伝いしました。
あっという間に骨だけのビニールハウス
撮影班は剥がしている最中に間に合いませんでした・・・
よっこい・・・
しょっと!
丸太の裏にはこの時期にもかかわらずびっしりと氷が!
なかなかのハードワークでしたが、みなさん終始楽しそうに作業をなさっていました。
作業後はふりかえり
小野さんのトマトをこの夏にどう販売するか、自由なディスカッションが行われ、目から鱗な意見が本当にたくさん出てきました。
ひょっとしたらこの中で本当に採用される意見もあるのかもしれません。
しっかりとこの作業やツアーの意味を把握した意識の高い方ばかりです。自分も見習わなくては。
そして最後にさんさん商店街の松原食堂でカキフライ定食をいただきました!
カキがこれまたやわらかく揚げてあり、カキの苦手な方でもおいしくいただけるようなカキフライでした!
寒い中歩いてきた身体に暖かく染みました。
そういえばもう一つお伝えしたいことがありました。
今回のツアー中、我々復興応援団の佐野代表がBSフジ「ザ・コンパス」になんと一時間半にもわたり生出演し現地からのコメンテーター役を務めたました!!
復興に対する佐野の熱い思いを電波に乗せて流して頂きました。
今回の小野花匠園プロジェクトのレポートは以上になります。
プロジェクトの内容ももちろんですが、参加者の皆さんとお話する機会もあり、非常に得るものの多い2日間でした。
このプロジェクトの魅力はボランティアを通して復興に触れることはもちろんのこと、多種多様な人たちと意見を交換できる場にもあると思っております。
参加者の方々の、南三陸、復興、トマト、はたまた人生に対する熱い思いの中で濃密な時間を過ごすことができました。
ほんとにありがとうございます。
今回の参加者の方は次回もぜひ、まだいらしてない方は次回こそ参加をお待ちしております。
<大町拓海>