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2014.09.10

「波伝谷に生きる人びと」上映会 in南三陸

こんにちは!復興応援団学生スタッフの小山です。

9月5日に開催された「波伝谷に生きる人びと」という映画の上映会に参加してきました!
こちらの上映会なんと入場料無料…!
上映場所は南三陸町の南三陸ポータルセンター交流館です!

この映画は、ピーストゥリー・プロダクツの『波伝谷に生きる人びと』上映実行委員会さんが主催で行っていた映画です。私が参加した南三陸町での上映会は、宮城県沿岸部横断上映会の最後から二番目でした。
会場では、あ、○○ちゃんだ、という声や笑い声が聞こえてくるなど、とてもアットホームな雰囲気でした!

「波伝谷に生きる人びと」は、2008年の3月から始まり、2011年の3月11日までにかけて東日本大震災前の南三陸の人の営みを描いた我妻和樹監督のドキュメンタリー映画です。波伝谷(はでんや)は宮城県南三陸町の海沿いに位置する戸数約80軒の部落であり、作品の中では波伝谷の年中行事や宴会、漁業者さんたちの日々の仕事など、波伝谷の「日常」が詰め込まれていました。

映画の感想を言葉にするのは大変難しいのですが、正にタイトル通りの波伝谷に生きる、人びとでした。
スクリーン上であるはずなのに、会場の誰よりも波伝谷の人々が生きており、波伝谷の人々と共に笑ったり、
日常のあるあるに共感したり、まるで一緒にその場にいるような気持ちになりました!

私は映画を見る直前に初めて波伝谷に訪れたのですが、印象ががらりと変わりました。
震災後の映像はテレビで何度も報道されましたが、震災前の映像をこんなにも生き生きと映した映像は少ないと思います。
そして、この映画は自主制作映画であり、制作者のカメラ目線の映像が続くので、
傍観者としてではなく、何気ない会話をありのままに聞くことができました。話をしてくれる人の視線がまっすぐにこちらに向いているのが印象的でした。

また、個人的にすごく印象に残ったのは、
“何もないから撮るな、とよく言われるのですが何もないからこそ撮りたい”
という作中のセリフです。
日常というものは今の自分たちには何も特別なことではないかもしれないけれども、何ヵ月後、何年後、もしかしたら明日にはその日常が特別なものになっているかもしれません。
何でもない日常を映像に残すのは実はものすごく意味のあるもので、素敵なことなのだと感じました。
映画を見てから心なしかちょっとしたことでもすぐに写真や動画を撮っている気がします(笑)

自分の感想だけではなくたくさんの感想を聞いてみたいと思う映画でした!
見る人の数だけ、いろいろな感想が飛び交う映画になっているのではないでしょうか。
この記事を書き終わったら早速一緒に見たスタッフと感想を語り合いたいと思います!

日常の大切さ、今までのこと、これからのこと、たくさんの気持ちが詰まっていました。
この映画を通して製作者さんが伝えたいことはまだまだあり、一度見ただけでは理解しきれていないのかもしれません。
上映会は6日の気仙沼市で終わってしまったのですが、機会があればまた何度でも見たいです!

予告編と公式Facebookはこちらからどうぞ!↓

『波伝谷に生きる人びと』予告編(3分)

http://www.youtube.com/watch?v=MZCzGZYGWQY

『波伝谷に生きる人びと』|Facebook

https://ja-jp.facebook.com/hadenyaniikiruhitobito

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