全国の復興応援団ファンのみなさま、こんにちは。サーフィン中に迷い込んだ方はようこそ初めまして。学生スタッフの馬場です。復興支援のボランティアや南三陸に興味があるかたはこちらへ。
12月7日(日)に多賀城市文化センターで「こどもまつり」が行われました。小学生のチアダンスや多賀城市ご当地ヒーローのタガレンジャーとのビンゴ大会、射的や輪投げなどの縁日コーナーといったまさにこどものためのお祭りです。その中の一ブースに「かえっこバザール」がありました。
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かえっこバザールとは、使わなくなった おもちゃや本などを持ち寄ったりお仕事をして架空のお金”かえるポイント”を貯めて他の子が持ってきたものと交換する、お買物ゲームです。出品されているおもちゃには色別の値札シールが貼ってあり、そのポイント数に応じて自分のポイントと交換することができます。ポイントがなくなってもお仕事や別ブースでのあそびなどを体験して貯めることができるので、ものがなくならない限り終わりはありません。”かえるポイント”は世界共通の通貨で、残ったポイントは別のかえっこバザールでも使るという優れものです。考案者は美術家の藤浩志さん。日本発なのですね。
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さてさて、今回のかえっこバザールはなんと多賀城市内では初の開催でした。
「何が起こるのか、どんなことになるのか、正直私たちも想定できません」と主催者である文化センターの職員さん。
おもちゃの値札付けのついでに当日の運営にも参加したのですが、開始直前にそんなこと言われるとは、ドキドキ。
ちなみに、ボランティアには地元の高校生も参加しました。
準備段階の様子。おもちゃや人形がずらり。
開始前から入口には大きな袋を持った親子連れの行列が。
スタートと同時に会場内は子供で溢れかえり、初っ端から対応に追われました。
私が担当した仕事はおもちゃを査定してポイントをつける「バンクマン」と呼ばれる仕事です。子どもの価値観を考えて
主観で査定します。大量のおもちゃを持ち込まれると慎重に吟味する余裕もなく、焦りましたね。150個以上のおもちゃ
を2つの袋いっぱいにして持ってきた家族がいました。凄いです。
すごい混み具合。大人も子供と同じくらい集まっていました。
小さなうさぎのお人形とそれにぴったりの家具がセットになった大きなお家がやってきました。
CMとかおもちゃ売り場で見たことあるなあと思っていると、そばにいた女性の職員スタッフさんが
「懐かしい!シルバニアファミリーだ!これ高いのよ。お人形一つで2千円もするの。これはオークション行きね。」
と大興奮。少女のように目を輝かせていました。
このお人形はそんなに高いものだったのですね。しかもお家や家具がセットに。私もびっくりしました。
かえっこバザールには実はかえっこオークションというオークションもあります。
何万円とするものや子供に人気のキャラクターグッズなどはガチャガチャの景品と一緒に並べずにオークションへ。
写真中央の”うまいぼうタワー”もオークションの一品。職員さんが用意したようです。
当イベントに参加したもう一人の学生スタッフ園子さんは子供にお仕事を紹介するハローワークを担当しました。
お仕事の例をあげると、バンクマンのお手伝い、値札シール貼り、おもちゃを綺麗に並べ直す、お仕事をするともらえる
スタンプ交換券の回収作業などです。みんな一生懸命に働いていました。
園子さんは忙しそうに働いていました。忙しいなか今回の写真を撮っていただきました。ありがとうございます。
バザール終了30分前、みんなが待ちに待ったオークションが始まりました。
今回の目玉商品は、電子キーボード、ヘリコプターのラジコン、そしてシルバニアファミリー。
通常商品は”そこそこ1ポイント”、”まあまあ2ポイント”、”なかなか3ポイント”の3つのランクで交換ポイントが決められ
ているのですが、オークションは10ポイントから開始していました。
どんどん入札する子供たち。かえるポイントを最大で105個押せるかえっこカードを握りしめ、欲しいほしいと競り上げ
ていきます。いっぱい働いていっぱい貯めたんでしょうね。中にはかえっこカードを10枚くらい首から下げている子も。
かえっこバザールの常連さん??
落札ポイントは確認できませんでしたが、電子キーボードやシルバニアファミリーはかなりの値がついたことでしょう。
第1回かえっこバザールin多賀城は大盛況で幕を閉じました。どうやら来年も開催する予定のようです。
かえるポイントの有効期限は”子どもの心を失うまで”。ロマンがあっていいですね。
今回の素敵な写真を撮ってくださった園子さんのブログはこちら↓↓↓