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2015.03.25

【活動報告】第3回国連防災世界会議・パブリックフォーラムに参加しました!

こんにちは! 復興応援団学生スタッフ1年の森です!

今月15日、第3回国連防災世界会議にて開催された
「マンション防災」に関するパブリックフォーラムに参加してきました。

大和ライフネクスト株式会社主催で、
復興応援団とCommunity Crossing Japanが共同で企画した、
『集合住宅と地域コミュニティによる防災減災〜東日本大震災の実例と提言〜』です。

  フォーラムには、「都市部の防災」のスペシャリストが一同に会し、 学生の自分がこの場にいていいのかと思うくらい、荘厳な雰囲気でした。


東日本大震災が起きてから、
津波に巻き込まれた沿岸部の被害については目にする機会も多かったですが、
都市に集中するマンションの災害はあまり触れたことがなかったため、
いつもと違った視点から防災減災について学ぶことができ、
マンション防災の課題をとても深く知ることができました。 


人口が限られた地域に密集した結果、
平面に建つ戸建てと異なり、縦に伸びる住宅、マンション。

その一番の「弱み」は、やはり「高さ」があること…。

上層階になればなるほど、揺れの影響は大きくなり、
テレビや棚、たくさんのものが飛び交い、
ドアが開かなくなって家に閉じ込められたなどの実例が挙げられました。

他にも停電の影響により、
エレベーターやオートロックドア、防災設備が活用できない、
インフラ設備が機能しないなどの被害が想定されるそうです。

一方で、マンションの「強み」もあります。

鉄筋コンクリート造であれば直ちに倒壊することはないため、
自宅避難が可能であること。
また、立地環境や建物の特性を理解し防災計画を立てられることだそうです。

この「弱み」と「強み」を見極め、
「弱み」を少しでも軽減し、「強み」をより生かす、
その知恵が減災につながる第一歩になることはとても重要だと思います。

講演を聴いた後は、グループに分かれて、感想や意見の交換をしました。

マンション管理会社の関係者はじめ、
学生や社会人、主婦の方など幅広く、それぞれの立場から意見を交換できました。

社会人の方たちと意見を共有できることはなかなかないので、
とても貴重な時間でした。


私のグループでも今回の学びを学びだけで終わらせず、
どうするべきかを考え行動に移したいという思いが、一人一人から感じられました。

フォーラムで一番、印象に残ったのが、「よき避難者」となるということです!

「よき避難者」とは、受身ではなく、主体的に協力し合って運営する人たちのこと。
マンションの特性は共同住宅であることでもあります。
地震発生直後は、マンションが無事である限り、避難所に入れない場合があるので、
公助に頼らない自主運営が不可欠です。

そんな状況の中、近所の人と手と手を取り合い、コミュニケーションをとって助け合うことは
被災者にとって一番のポイントとなると思います。

東日本大震災後、直ちに現地へ向かい、
避難所の運営に携った復興応援団代表の佐野も、
「避難者自身が協力し合うところは雰囲気が良い」と語ります。

場所によって災害の状況は異なりますが、 どんな状況においても助け合うことが大切なのは変わらないと思います。 災害を一人で乗り越えることは困難です。 お互いを支え合うことで、被害を最小限に抑えることができると思います。

人は、一緒に何かを共有することに 
「楽しさ」とか「喜び」が見出されないと、つながりは作れない。

一番心に響いたフレーズです。
義務とかルールで築き上げるのではなく、
身近に「楽しさ」でつながりの希薄さを埋めていくことで、
少しでも前進していく「共助」の大切さに気づかされました。

私もまずはできるだけ多くの人に伝えることから始めていきたいと思います。
このフォーラムに参加できてよかったです!
運営スタッフのみなさん、ありがとうございました。

最後におまけです(^O^) ~ 本当のようで?な話 ~

「お母さんが、天ぷらを揚げている時、突然、緊急地震速報が鳴った。
お母さんは急いでガスを止めました」

正解は、まず火を消すのではなく、自分の身を守り、ガスから離れて安全な場所に逃げることです。
煮えたぎった油をかぶってしまったら、自力での避難が出来なくなる場合もあり得ます。
行政のホームページでは間違った案内がまだまだ多く残っているそうです……


これを機に、自分も勘違いをしていないか、ぜひ確認してみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました!


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