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2015.06.03

【活動報告】東北オープンアカデミーを開催しました!(5/29-31・南三陸)

こんにちは。学生スタッフの木村です。

5月29日から三日間、東北オープンアカデミーで、
団代表の佐野がオーガナイザーを務める『地域おこしを志すなら復興の担い手から学べ』というテーマのフィールドワークで、参加者の皆さんと一緒に南三陸を回りました。

この「東北オープンアカデミー」は、参加者それぞれが、自分にしか出来ない地域との関わり方を考え創造していくプログラムです。今回は、遠くは鳥取から、4名の方が参加しました。
参加者の皆さんは、自分が関わっていきたい地域を具体的に想定していて、今回の学びをいかに活かしていくかを真剣に考え、積極的に質問や提案をされていました。

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早朝からの被災地見学の後、「たみこの海パック」の阿部民子さんのもとを訪れました。
事業を立ち上げるまでの苦悩や、人とのつながりから生まれた奇跡と夢などについて、たくさんお話をうかがいました。民子さんの優しい瞳に秘められた熱い思いと強い意志に、参加者の方はもちろん学生スタッフも多くのことを学ばせていただきました。IMG_1487 お昼ご飯は快晴の空の下、きれいな海を見ながらいただきました。民子さんのところで作っている、「本干しわかめ」を使ったわかめスープは格別でした。

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午後一番は「YES工房」に、阿部忠義さんを訪ねました。忠義さんは、志津川湾名産のタコがモチーフの人気キャラ、『オクトパス君』の生みの親でもあります。工房内を見学した後、取り組みや考え方についてお聞きしました。IMG_1515地域おこしの原点とも言える”人”と、取り巻く環境に折り合いを付けながら、単なる妥協点に留まらない、よりよい結論にたどり着くこと、またそれを実現することが大事であると学びました。
忠義さんご自身が、常に難しい問題の解決策を模索しているとのこと。熱く未来を見続ける姿に感銘を受けました。

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最後はマルアラ及川商店の及川さん。笑顔で歓迎してくださいました。IMG_1556及川さんと佐野が、奇跡のペアルック(笑)。
及川さんは優しく気さくな方ですが、それだけではなく、優れた判断力と実行力を兼ね備えた方です。震災で家や船を失った漁師さんから残ったワカメを現金で買取り、生活資金に回せるようにしたり、「もう船に乗りたくない」という漁師さんたちの心を動かし、町の水産業復活の原動力となったそうです。そのお話を聞いて、参加者全員が圧倒されました。
現在は、町の観光協会の会長も務める及川さん。私は今回及川さんと初めてお会いしたのですが、人材育成や将来についても熟慮されていて、とても頼もしい方だという印象を受けました。参加者の方々の様子をうかがうと、有意義な時間になったと思いました。

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私が感じたことは大きく2点ありました。

一つは『人とのつながり』が持つパワーです。
お三方とも、大変なことや逆境にぶつかるたび、応援してくれたり、勇気付けてくれたりした存在がいました。私自身応援してもらったら嬉しいですし、期待に応えるために頑張れると思います。そういう意味でも、社会を動かすのは『人とのつながり』ではないでしょうか。

もう一つは『元気・笑顔』です。
お三方とも本当にお元気で、笑顔が輝いていました。『自信に満ち溢れ、明日の期待に胸を膨らませていらっしゃる』というのが正直な印象です。それは熱い思いの表れなのかも知れませんし、『人とのつながり』が力をくれているのかも知れませんね。

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今回のプログラムは、学生スタッフもいつもと違った視点から復興について学ぶことができました。

遠方からお越しいただいた参加者の皆さん、並びに、快く迎え入れてくださった南三陸の方々
三日間貴重な体験を本当にありがとうございました。

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